慶應義塾大学 ふたご行動発達研究センター
Keio Twin Research Center (KoTReC)

ニュース

2014/07/04 : 遺伝と環境の心理学-人間行動遺伝学入門
2012/10/15 : 慶應義塾の[研究最前線]ページに安藤寿康へのインタビューが掲載されました.

遺伝と環境の心理学-人間行動遺伝学入門

ごあいさつ

「自分らしさ」や「個性」。人間は一人一人が異なった性格や考え方を持っていて、時には衝突しつつも、社会の豊かさや多様性を生んでいます。そんな一人一人の違い、個性はどこからやってきたのでしょうか。個性は生まれつき=遺伝で決まっているのでしょうか。それとも個性は育った環境によって決まるのでしょうか。こうした疑問を解明するのが「ふたご研究」です。私たちを含めた世界中のふたご研究グループによって、個性は「遺伝か環境」ではなく「遺伝と環境」の両方の影響を受けて育つことが分かってきています。しかし未解明の謎も多く残されています。例えば、個性を生む遺伝子は何か。似た性格だと脳も似るのか。個性が進化した理由。性格と健康、性格と家族観といった個性同士の関係など。

このような未知の問題に取り組むため、私たちは20年間以上、慶應義塾大学を拠点に、数多くのふたごのみなさまのご協力をあおいでまいりました。これまでにご協力をいただいたふたごペアの方々は、成人約2000 組、中高生約3000 組、小学生約1000 組、学齢前のお子さんと保護者の方々約2000組にのぼります。そして2009 年に「慶應義塾大学ふたご行動発達研究センター」を立ち上げ、アジア最大の双生児研究拠点として、国内外のさまざまな研究機関の研究者とともに、調査研究を進めています。これらの研究成果は今までに100本以上の学術論文、200回以上の学会発表において発表され、国内外で高い評価を得ています。

ふたご行動発達研究センター長 安藤 寿康

ふたご行動発達研究センターについて

遺伝子をすべて共通に持つ一卵性双生児と、ふつうのきょうだいと同じ50%の遺伝子を共有する二卵性双生児。この二種類のふたごのきょうだいを比較することで、人間のからだや健康、性格、知性といった様々な個性に影響を与える遺伝と環境について科学的に明らかにすることが可能になります。また、ふたごの方々の遺伝子やその発現を分析することで、直接的に病気や精神疾患の生物学的基礎を明らかにすることができます。ふたご行動発達研究センターは、近年発展の著しいゲノム科学や脳科学、進化生物学などの生命科学的アプローチと、心理学、社会学、経済学などの社会科学的アプローチを統合し、人間の個性についての総合的理解を探求することを目的としています。現在、青年期・成人期のふたごを対象とした「慶應義塾双生児研究 (KTS)」と、乳幼児期・児童期のふたごを対象とした「首都圏ふたごプロジェクト(ToTCoP)」が研究活動を実施しています。

慶應義塾ふたご行動発達研究センター 組織図 慶應義塾ふたご行動発達研究センター 慶應義塾双生児研究 首都圏ふたごプロジェクト

所在地

慶應義塾大学三田キャンパス

メンバー