招待講演 I (一般公開 / 国際交流委員会・準備委員会企画)

Dr. Brent W. Roberts Photo

講演者:ブレント W. ロバーツ
(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校心理学部教授)

日時:10月11日 (月・祝日) 13:00〜14:30

場所:西校舎517番教室

ブレント・ロバーツ教授は,1994年にカリフォルニア大学バークレー校において学位を修めた後,1999年までタルサ大学に勤め,現在,イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校心理学部において教鞭を取られています.1995年に社会心理学・パーソナリティ心理学の分野における優秀な博士論文に送られるTanaka Awardを受賞し,2000年にはAssociation for Research in Personality (ARP)から最優秀論文賞が贈られました.ここ最近10年間において100本近くの論文を出版し,最近APAのDivision 8 (パーソナリティ・社会心理学部門)のフェローにも選出された新進気鋭の研究者です.

現在,Journal of Personality and Social Psychology, Personality and Social Psychology Review, Perspectives on Psychological Scienceなどの社会心理学・パーソナリティ心理学のトップ・ジャーナルにおいて編集委員を務めると同時に,ARPの事務局長も務めており,ARPに加入している先生方は彼からのメールをメーリング・リストで受け取ることが多いはずです.

ブレント・ロバーツ教授の研究の中心は,青年期以降のパーソナリティ発達のパタンおよびそれらの安定性と変容性にあり,非常に数多くの論文が出版されています.彼の論文は,緻密なメタ分析的なレビューが多いことが特徴で,パーソナリティ発達に関する最新の知見について常に触れ,それらを正確に把握したうえでまとめられたレビュー論文は,私たち読者に多くの刺激を与えます.

また,彼はパーソナリティの中でもとりわけBig Fiveの1次元である勤勉性(Conscientiousness)に着目した研究を行っています.彼の研究は,勤勉性の高さが私たちの健康意識,健康増進に関連する行動,身体的な健康そのもの,寿命の長さを説明することを明らかにしており,現在もNIAからの研究費を受けてHealth and Aging Study of Central Illinois (HASCI)という縦断研究プロジェクトを行い,これら一連の研究を継続しています.また最近は,勤勉性と経済行動の関連性にも興味を持ち,2000年のノーベル経済学賞受賞者であるジェームズ・ヘックマン教授(シカゴ大学経済学部)と共同研究を開始しました.

ブレント・ロバーツ教授の論文出版リストは,彼の研究室のウェブ・サイトから確認していただくことが可能です(http://www.psych.uiuc.edu/~broberts/).

講演タイトル :「Construction and reconstruction: The reciprocal relation between conscientiousness and work, marriage, and health across the life course」

講演抄録 :

Conscientiousness reflects the propensity to be hard working, organized, rule following, and highly controlled. Conscientiousness is one of the most consequential domains of personality for both individuals and society, as conscientiousness predicts occupational success and investment, marital stability and happiness, and better health and longevity. Interestingly, conscientiousness continues to develop in adulthood, with most people increasing in conscientiousness as they age. Moreover, it appears that experiences in work, relationships, and health play a role in these increases in conscientiousness across the life course. I will present data from several longitudinal studies and meta-analytic databases demonstrating the role of conscientiousness in constructing life outcomes and the role of life experiences in reconstructing conscientiousness.



招待講演 II (一般公開 / 準備委員会企画)

Dr. Shigeru Watanabe Photo

講演者: 渡辺茂 (慶應義塾大学文学部教授)

日時:10月10日 (日) 13:00〜14:30

場所:第一校舎123番教室

講演タイトル :「個体差,性格,遺伝子多型:動物の性格研究」

講演抄録 :

動物にも個体差があり,性格の違いのようなものがあることはペットを飼っている方にはすぐお分かりになると思います.動物の性格についての最初の議論はパヴロフによってなされています.しかし,個体差や性格は動物研究ではどちらかというとデータのノイズまたは撹乱要因と考えられてきました.性格をテーマとした動物研究は比較的最近の研究といえます.ここでは,動物の性格研究の流れと最近の話題を紹介したいと思います.






招待講演 III (準備委員会企画)

Dr. Yutaka Ono Photo

講演者:大野裕 (慶應義塾大学保健管理センター教授)

日時:10月11日 (月・祝日) 15:30〜17:30

場所:西校舎ホール

事前参加申し込みは締め切られました.今後は当日参加申込になります.

講演タイトル :「認知行動療法とパーソナリティ障害-弁証法的行動療法を中心として」(東京臨床心理士会後援) ※

講演抄録 :

本講演では,認知療法・認知行動療法の基本的なアプローチを紹介しながら,境界性パーソナリティ障害の治療に有効であるとされるマーシャ・リネハンの弁証法的行動療法 DBT について解説する.演者は,1980年代半ばに渡米して,境界性パーソナリティ障害を治療する病棟で研修を開始した.そこでの体験にもとづきながら,認知療法や DBT との出会いと研修,日本に帰国してからの認知療法を巡る活動,DBT の研究成果,マインドフルネス体操,認知療法活用サイト ( http://cbtjp.net/ ) 等について紹介したい.

※臨床心理士資格更新ポイントについてのお知らせ

本大会では,大野裕教授の講演会を含めた11日の大会について,非会員の臨床心理士向けに特別価格でご参加いただけるようにしています.臨床心理士資格更新のためにポイント申請をされる場合は,「日本パーソナリティ心理学会第19回大会参加」として財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認める関連学会での諸活動への参加2ポイントの申請をすることができます.ポイント申請の際は,参加したことを証明するために本大会が発行する氏名記入のある領収書兼参加章のコピーを申請者各自が提出することになりますが,再発行には対応しかねますので,大切に保管しておいてください.

なお,非会員の方で本招待講演を聴講される方は,必ず参加申込ページから事前に参加申し込みを行なった上,参加費用を下記振替口座にご送金ください.

振替口座番号: 00140-8-282730
加入者名: 日本パーソナリティ心理学会第19回大会

※振替用紙から振込みを行なう場合は,通信欄に必ず「参加登録番号」「氏名」をお書きください.
ATMから振込みを行なう場合は「振込人氏名」の後に「参加登録番号」を入力ください.
例:「パーソタロウ RG0001」
なお,「参加登録番号」は WEB 登録ページから参加登録された際に送られる確認メールに記載されております.

また,ゆうちょ銀行の電信振替は依頼人番号等を通知するための通信文の取扱いが半角数字10文字以内であり,入金照合ができないため,参加費の入金には利用できません.ゆうちょ銀行口座から振り込む場合は,振替用紙を利用して,窓口または ATM で振込みをお願いします.

なお,定員に達し次第,締め切らせて頂きますので,お早めに申し込みください.
ただし,事前申し込みが定員に満たない場合には当日受付もいたします.(一般 9,000 円, 院生・学生 6,000 円)
※参加登録ページから事前申し込みされても参加費用の送金が確認できない場合は,参加費を当日扱いにさせて頂きます.